世界一わかりやすい会計の本 (East Press Business)
世界一わかりやすい会計の本 (East Press Business)

 先日の日記(http://d.hatena.ne.jp/sakaik/20080324/p1)でもちらっと紹介した本です。「世界一わかりやすい」シリーズの会計版。
 著者のウエスタン安藤氏とは1月に知人の結婚披露パーティでお会いしました。といってもそのあまりに奇抜な格好に最初はどうしても近寄りがたく(笑)、ご挨拶をできたのはパーティ終了後の会場退場待ち(少し混んでいたので)のほんの数分の間でした。この数分がなければ氏とお話することもなければ、もしかしたらこの本を気にとめる機会もなかったかと思うと、偶然のご縁というものを感じずにはいられません。


 著者であるウエスタン氏は、そもそも「何かを伝えたい!」というモチベーションの非常に高い方です。小中学生相手の「租税教室」で通常ならばそんなつまらない話に耳も貸さないであろう子どもらの気持ちを、カウボーイスタイルという奇抜な視覚効果でいっきに引きつけて話を聞かせてしまうなど、工夫をされていたようです。(ただし、出版記念パーティでお話しを伺った印象では、普通の格好をしていたとしても十分に聞き手を引きつけるお話しぶりでした。だからこそ最初の一歩の視覚効果で気持ちを引きつけた後は相手の心を離さないのでしょう。)
 そんな氏が、満身の力を込めて(推測)執筆したのが本書。 でも読み手の方はご安心を。満身の力を込めて「やわらかく」会計の本質を説明しています。肩肘張って読む必要はありません。 一応まがりなりにも10年以上会社を維持(←経営と呼ぶには慮られる)してきた私には、半分くらいは当然既知の内容ではありますが、本書ではその説明の方法が秀逸であります。 これを読んだら「本質」をあっという間に納得してしまうのではないか、と感じました。
 私の大好きな一節である「借り方、貸し方なんて会計事務所の人は誰も言ってません。右、左、です。」(意訳)なんて、まさに用語に翻弄される愚を嘲笑うかのようで、私の普段の主張と本質部分で一致するあたり、共感しました。 (「レビューしましょう」とか「バッファをとって」って、とても意味の薄い言葉ですね。発した人と受け取った人で、まず内容を共有できていないことが目に見えます。それ故「右、左」と、そもそもその程度でいいんだという本質追究には共感するのです)


 なんだか会計って難しそうと思っている方、あるいは少し簿記などを勉強したけど暗記や機械作業ばかりでつまらないという方。 ぜひ本書で会計の考え方の本質に触れてもらえたらな、って思います。